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Kill Your Heroes

みたいものだけみさせてね

ブログを書く、ということ。それから、映画。

Others

新しくアカウントを作り、まっさらなブログのトップページに向き合う。今日からここが私の部屋だ。初めて部屋へ遊びに来る友達の反応を想像しながら、カーテンの色やソファの位置に悩む。まあ、なんだ、始めはテレビさえあればいいだろう。

さて、最初の記事は何を書こうか。テキスト入力画面を開けば、真っ白なスクリーンにぽつんと一人、カーソルが私を出迎えてくれた。その姿は弱弱しく、不安げに点滅している。彼に仲間を作ってあげなければ。これが私の最初の仕事なのだな。

 

ブログを書く、ということ

ブログを書くという行為は、いったい何年ぶりのことだろう。

小学生の時に初めてHPを作った。訪問者は学校のクラスメイト達。わざわざパスワードを何重にも設けて、掲示板やチャットのくだらない会話を楽しんだ。今思えばあれが私達にとっての「秘密基地」だったのだろう。日記もたくさんたくさん書いた。あの頃の私は思っていることを片っ端から言葉にしたくて、家でも外でもとにかくしゃべり続けている騒がしい子どもだったと思う。そんな私にとってインターネットは好きなことを好きなだけ書き綴れる夢のような場所だった。その上、自分の書いた記事へ関心を持ってくれる人達がいることも嬉しくて仕方がなかった(常に話し続けていた為、家族からはいつも適当にあしらわれていた)。

 

あれから約10年。
スマートフォンタブレット、ノートパソコン、PS4……最近はスマート家電なんていうのも流行りらしい。私たちの身の回りはインターネットで溢れている。すごく便利だけれど、一方でひどく窮屈に感じる時がある。いつでも自由に誰かと繋がることができるという昔のような感動はもはや存在しない。いつでも誰かに繋がられてしまう、という息苦しさが、ここにはある。それでもネットからは離れられない。10年前、パソコンの中にはワクワクやドキドキが詰まっていたのに、いつからこうなってしまったのだろう。

近頃自分の身に強く感じるのは、「思考言語化能力」の著しい低下。というよりも、「思考力」そのものが失われていきつつあるように思う。昔はアレコレ書き散らすのが大好きだった映画の感想も、今や140字に収められる程度でギブアップ。もっと感じたことがあるはずなのに。伝えたいことがたくさんあるはずなのに。そういうもどかしい思いを何度も経験して、ようやく重たい腰をあげることに決めた。

 

「いつか時間ができたらブログを作ろう、記事を書こう」

 

その「いつか」を、今にしようと決めたのだ。

 

 

映画を観る、ということ。

「やっぱりゴダールを観ずに映画を語るなって思っちゃうよね」「映画好きなのに『ロード・オブ・ザ・リング』みたことないの!?」「ハリウッド映画ばっかり観てる奴ってただのミーハーじゃね?」

 

 私は映画が好きだ。これは真実だ。

けれど、「年間○○○本映画を観ています!」という人の前で映画を好きだと口にすることはどうにも気が引ける。

私は映画が好きだ。けれど、古典映画といわれるものはほとんど観たことがないし、監督や俳優にも詳しくない。

好きな映画や監督を聞かれた時、その答えで「映画を観る人間としてのレベル」が計られると思うとどうにも返答に迷ってしまう。

こいつは映画を分かってないな、と思われるのが嫌なのだろう。 歳を重ねるにつれ、小さな批判や非難に対しても随分と敏感になってしまった。

 

とはいえ、最近は観たいものだけを観て何が悪いんじゃい、という心持ちで過ごせるようになってきた。私にとって、映画を観るという行為は漫画を読むことと大差がないと思い始めたのだ。漫画が大好きです!という人から「ドラゴンボール」や「ガラスの仮面」を読んだことがないと告白されたところで、へえそうなの、としか思わないだろう(個人的に「スラムダンク」は読んでおいてほしい)。あるいは、タイトルすら聞いたことがないようなどマイナー作品を薦められたところで絵柄やストーリーに食指が動かなければ本をレジに持っていきはしないはずだ。私だって興味のないファンタジー漫画を読むくらいなら『ONE PIECE』の新刊に時間とお金を使いたいと思ってしまう。全ては有限なのだから。

 

当然、映画を観るという行為も、それを生業としているわけでもない限りは全く自由でいいはずだ。だから私はゴダールを観てもすぐ眠ってしまう自分が嫌いではないし、LotRだっていつかは観たいけど今はまだいい。それに、単館系の映画以外は映画ですらないと言いたげな友人にいくら煽られようともきかんしゃトーマスの映画を観続けることはやめないだろう。

 

好きな映画を観て、思ったことを言葉にする。

何に触れて何を感じるのかはどこまでも自由であってほしい。

そう願いながら少しずつ、ここを埋めていこうと思う。

 

 記事にしたいなあと思っている映画達

 

  • "Starred Up"(『名もなき塀の中の王』)
  • "VICTORIA"
  • "The Wave"
  • "Si può fare"(『人生、ここにあり!』)